今月のMovie

(2004年 5月号)





「冬のソナタ」特集


4月に入り、突然我家を襲った「冬ソナ」熱は、俄然、猛威を振るい続け、いまだ回復の兆しなし。
まあ、インフルエンザでも何でも、最後に罹った人が、一番重症だって言うから・・・。
それにしても、特典映像つきのDVDに、サントラ盤に、ピアノソロの楽譜本にって、こんなに散財して
今月どうやって生活していくんだよお〜。


「冬のソナタ」
韓国、ユン・ソクホ監督の春夏秋冬4部作の第2弾の作品。
韓国では、2002年1月〜3月までKBSで、放送され、平均視聴率23.1パーセントをとった人気ドラマ。
ドラマのロケ地は、カップルで溢れかえり、主人公が身に着けていためがねやマフラー、ネックレスも
飛ぶように売れると言う社会現象までおきた。
日本でも、2003年にNHKで、放送されると、またたく間に話題のドラマとなり、2004年、
主演のチェ・ジウや、ペ・ヨンジュンの来日で、ますます「冬ソナ」熱に拍車がかかる。
ちなみに、我家では2004年4月からのNHK再放送で、やっと知ることとなった。

【主演】 ペ・ヨンジュン      カン・ジュンサン(チュンサン)・ イ・ミニョンの二役
                     (日本語吹き替え: 萩原聖人)
      チェ・ジウ        ユジン
                     (日本語吹き替え: 田中美里)



ある日、チェ・ジウの高校に一人の転校生がやって来た。彼の名前は、カン・ジュンサン。
二人の間には、小さな誤解から衝突もあったが、父親のいないもの同士、
やがてひかれあうようになっていった。
初雪の日、二人は初めてのデートでキスをする。
そして、大晦日の夜、会う約束をしたまま、彼は交通事故で、突然この世から去ってしまう・・・。

10年後、建築デザイナーとして、忙しく働くユジン。
幼なじみのサンヒョクとの婚約式に向かう途中、彼女の前に突然あらわれたのは、
あの初恋の人チュンサンそっくりの顔をした男だった・・・。


ここから先は、ネタバレになるので言いませんが、
こんな「初恋」の経験があった人なら、はまること間違いありません。
大好きだった人が、突然目の前から消えてしまう。
そして、10年後、再び目の前に現れたとしたら、どうするでしょうか?
10年間、心の中でずっと想い続け、思い出をたどり続けていたユジンの切ない心を
チェ・ジウは見事に演じています。
本当に3分おきぐらいで、俳優さんたちの誰かは涙を浮かべているのだけど、
誰もが皆本当に涙が出るまで、自分のテンションを上げて演じてるんでしょうね。
目薬ちょ、ちょのウソの涙では、こっちをこんなに泣かすことは出来ないでしょう。

私の場合、週一の再放送を待っていたのでは、きっと悶死する可能性があったので、
永久保存版としてDVDを買ってしまいました。
画像がクリアなのはもちろんですが、セリフが韓国語で、日本語字幕というのが、
ドラマそのものの雰囲気を一番よく知ることが出来てよかったと思います。
もちろん、日本でのヒット、特に40代50代のおば様たちに、ヨン様ブームを沸き起こさせたのは、
萩原聖人さんの吹き替えによる功績も大きいのではないかと思います。
彼の声は、独特の優しさがあるのですよね。それが、みょーにペ・ヨンジュンの雰囲気にあっているのです。
ヨンジュンの地声は、もっと男性的で低いんですけど。
萩原さんは、映画「陰陽師」で、早良親王役で、演じてたときのせりふの言い回しが印象的。

と言うわけで、ドラマ自体の内容は、二転三転と、毎回はらはらドキドキなのですが、
監督の意向としては、「初恋の成就」らしいので、ちょっと安心できるかも。

DVDの特典映像のNG集や、インタビュー番組もとってもおもしろかったです。
ドラマは結構厳しい内容ですけど、現場は和気あいあいとしてて、皆さん仲よさそうですよ。
特に、チェリン役なんて、日本語で聴いてると「この性悪女!」って叫びたくなるような
雰囲気ですけど、韓国語で聴くと「結構カワイイじゃん。」なんて、許しちゃったりして・・・。
あと、サンヒョクもカワイソウでしたけど、彼もなかなかひょーきんそう。

脇役では、個人的には、サンヒョクパパとユジンママが好きです。
特に、サンヒョクパパの演技は、絶品だと思います。彼は、ソクホ監督の前作「秋の童話」にも出てたみたいだし。
細かいとこでは、最終回のカートを運転するオジサン。(^^)

ということで、話題はつきませんが、「冬ソナ」特集は、この辺で終わりにします。
ちなみに、DVDの他に、サントラ盤とピアノソロの楽譜本まで買ってしまったのですが、
さすがに「ポラリスペンダント」は、欲しいとは言えませんでした。
だって、ホワイトゴールド製、5万6千円なりい〜。ワーイ、ワーイ。
楽譜本は、買った以上弾けるようになってもらおうと、すごまれているので、(←誰が?)
2004年マニフェストとして、「冬ソナの曲を弾けるようになります」を掲げ、
昔のピアノに必死にかじりつく今日この頃なのでした。
ポロン、ポロン、ポロロロロ〜ン♪