《黒砂糖入りくずもち》


【材料】(4〜6人分)
黒砂糖・・・・・・・・・・・・・・・・・70グラム
水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1カップ

本くず粉・・・・・・・・・・・・・・・・・50グラム
水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/2カップ

シロップ    砂糖・・・・・50グラム
          水・・・・・・1カップ


【作り方】
1.シロップを作る。
 小鍋に砂糖と水を入れて、火にかけ、砂糖が溶けたら火を止める。
 粗熱をとったら、冷蔵庫で冷やす。

2.ボウルに本くず粉を入れ、水を少しずつ入れながら、手でよく混ぜ合わせる。

3.鍋に、黒砂糖と水を入れ、中火にかけてよく溶かす。
  この中に、Aを入れて、中火のまま、木べらで丁寧によく混ぜる。
  プツプツと煮立ってきて、粘りと透明感が出てきたら、火からおろす。

4.水でぬらしたバットに流しいれ、厚みを均等にならす。
  表面に水をつけ、ラップをして室温で冷まし固める。

5.食べる30分ほど前に冷蔵庫へ入れる。

6.好みの大きさにカットして、@のシロップをかける。
  缶詰のフルーツなどをあわせてもおいしい。



****くず粉 よもやま話****

くず粉とは、「秋の七草」の一つで、マメ科の植物「葛」の根っこからとれるデンプンです。根っこは「葛根」といって、漢方薬でおなじみですよね。

くず粉といって、すぐに思い出すのは「吉野葛」でしょうか。
でも、福井県の上中町というところには、「熊川葛」というのがあって、
昔は、この葛が一番上質だと言われていたこともあったそうですよ。

「熊川」というのは、昔、日本海の若狭でとれた鯖を京都へ運ぶために出来た「鯖街道」の宿場町「熊川宿」からきています。
「熊川宿」は、現在整備されていて、昔の面影を残す町並みが再現されています。
資料館には、葛つくりのための昔の道具なども展示されていて、おもしろいですよ。

ここの休憩どころ「まる志ん」というお店の「くずもち」は、とてもおいしかったです。
注文を聞いてから、作ってくれんだそうです。シンプルにきな粉と黒蜜をかけて頂きます。お店も、昔の家屋の座敷を利用していて、落ち着いた雰囲気です。

それにしても、売られているくず粉って、値段がちょっと高いなと思ったことはないですか?
でも、この前TV番組「鉄腕!ダッシュ村」で、実際にくず粉を作る様子を見ていたら、「なるほど」と、納得してしまいました。
ただの茶色い木の根っこの汁から、真っ白のさらさらの粉にするまでには、本当に気の遠くなるような精製の行程があったんですよね。(昔の人はえらい!)

これだけのてまひまがかかっている「くず粉」。
本当に、自然の恵みです。
見た目にも涼しく、のど越しすっきりで、暑い季節にはぴったりのおやつですよね。